Yukino×Yukino

シンガーソングライター 中嶋ユキノ
料理人 中村雪乃

同じ「N.Y.」のイニシャルを持つ同世代の女性二人が
毎月一つのテーマをそれぞれ音楽と料理で表現していきます。

vol.9
テーマ「雪解け」

音楽→「春よ、来い」

「春よ、来い」って言葉にしたら春が来そう!

中嶋「春よ、来い」ってすごいタイトルですよね。
3月にぴったりの曲ですよね、「春よ、来い」っていうだけで春来そうじゃないですか。
それを感じさせるこの曲は、やっぱりすごい力のある曲だなと思います。
実は「春よ、来い」は初めて歌いました。松任谷由実さんの曲は、聴くだけじゃなくて、歌ってみると「なんて名曲なんだろう!」と実感できるし、とてもよく出来た曲だなと思いながら歌いました。

料理→「キャロットケーキ」

私たちはふたりとも「ユキ」が好き♥

中村中学生の時に、友人のお母さんがよく作っているというのを聞いて、人参のケーキってどんな感じなんだろう、と興味を持ち作るようになりました。冬は人参の甘味が増して美味しい季節なので、キャロットケーキにして、その上に“雪解け”をイメージしてホワイトチョコレートをかけました。

中嶋私の名前「ユキノ」に「ユキ」という字が入っているのもあって、雪は大好きです。

中村私も雪が待ち遠しくなります。1月の雪の降る日に生まれたから「雪乃」なんです。最初は「うさこ」とかになる予定だったみたい(笑)、「中村うさこ」(笑)。
それに雪は好きだから、雪だるまとか雪の結晶のグッズは集めてしまいます。

中嶋わかるー!!
結婚するとしたら、雪の結晶の婚約指輪とかもらいたい!私もそれぐらい雪が好き!ペンダントとかも売っていると可愛いなぁとつい見ちゃいます。
それに子供の頃、私の中でジンクスがあって、雪が降ったら雪に願いごとを描いて、その文字が新しい雪で消えたら願いごとが叶うと信じていました。だから毎年雪が降るたびに“歌手になれますように”って書いて、消えるまでずっと外にいたりしました。「願い文字」という曲にこのことを歌詞にして歌っています。
自分の住んでいるいつもの街が、雪によって白い世界になっていく景色を見るのが好きで・・・。
逆にウィンタースポーツはあまり得意ではなく、そのために雪山とかに行くことはないです(笑)。

中村私もです(笑)。

*人と人の雪解け*

ずっとハッピーでいたい!

中嶋私は人生を楽しく過ごしたいといつも思っています。
長いようで短い人生、せっかくだったら出会った人たちと、生きている間は楽しくしていたいな。あまり“雪固まったままの人”と関わり続けるのではなくて。みんないつかは死んでしまうし、どうせ死ぬんだったら出来るだけ長い間ハッピーでいたい。私の中でこのことが根本にあるから、周りの人からはいつも楽しんでる姿に映るのかも知れないです。(基本ネガティブな人間なんですけどね(笑)。)

相手の話に耳を傾けたい!

中村私も相手を知ろうとする際に、ネガティブなイメージから入るんじゃなくて、なぜ相手はこういう態度をしたんだろうとか、生い立ちからいろんな話を聞いて相手を分析して、相手に合わせるようにしています。
それに、私は今の職場がとても楽しいので、仕事しながらも、学生の青春がまたやってきたっていう感じです。お店の常連さんもスタッフも、プライベートもみんな知っているし、家族ぐるみで付き合いのある方々なので、今の職場で全て満たされています。

中嶋もしかしたら私たちは人間関係にすごく恵まれて育っているのかも知れないです。自分に合った人たちが周りにいるのかもしれないですね。

*2018年のライブを振り返って―*

ライブを観客の皆さんと一緒に楽しめる自分になれたことが大きな発見

中嶋人生の中でこんなに旅が続いたライブツアーは初めてだったので、オンとオフの切り替えの大切さをすごく学びました。オンとオフを切り替えられず苦しんだ時もありましたけど、お客さんが楽しみに来てくださっているんだという意識を持てるようになってからは、心持ちが少し楽になりました。今までは、ステージにしっかりと立つこと、歌詞を間違えないようにすること、MCをちゃんとすることばかり考えていて、“楽しむ”ということが後回しになってしまっていたので、今回のツアーではその状態から抜け出せたかなって思います。私も一緒に楽しもうという意識を持って臨めました。それは大きな発見でもありました。
例えるならばライブで「いえーい!」って一時間半歌い続けてハイの精神状態になっていると、ホテルに戻ってもなかなか休めないこともあります。私にとっての完全なオフは自分の部屋にいる時なので、自宅で休んでリセットすることは必要だということにも気づくことができました。
充実したツアーを走り切ることができました。

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